2023年7月6日に静岡市清水区尾羽の国道1号線「静清バイパス」の工事現場で橋梁(橋げた)が落下する事故が発生しました。
複数の作業員が下敷きになり2名が亡くなっています。
なぜ事故が起きてしまったのでしょうか?
また、今回どこの会社が施工を担当していたのかも気になりますね!
そこで今回は、
- 静清バイパス立体化工事や橋梁落下事故の原因
- 静清バイパス立体化の工事施工会社がどこなのか
こちらについて調査しまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
静清バイパス立体化工事や橋梁落下事故の概要

静清(せいしん)バイパスは、静岡市の駿河区と清水区を結ぶ国道1号線のバイパスで、交通量の多い道路です。
渋滞解消のた道路を高架化し信号を無くす計画で、清水区内で2016年に全長2.4キロメートルを高架化する事業を開始。
2026年の春ごろに一部が開通する予定でした。
静清バイパス立体化工事の橋梁落下事故の概要
事故が起きたのは2023年7月6日午前3時ごろ。
事故現場は東名高速道路の清水ジャンクションから南におよそ300メートルの距離にある場所で起こりました。
事故現場の画像がこちら。

周りの建物から、今回落下した橋桁がかなり大きい事がわかります。
橋梁の大きさは長さ63メートル、重さ140トンもあるそうです。
事故原因は現在調査中とのことですが、橋桁をかける位置を間違えた可能性があるとのことです。
事故に巻き込まれたのは8名でうちこちらの2名の方が亡くなりました。
- 室田久生さん(53)
- 前田要さん(51)
そんな重い物の下敷きになり亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
一体、静清バイパス立体化の工事はどこの施工会社が担当していたのでしょうか?
静清バイパス立体化の工事施工会社はどこ?複数の下請けが担当か!【橋梁落下事故】

結論からお伝えをすると、静清バイパス立体化の工事施工会社は下請けの会社が共同企業体(JV)として複数社ある事がわかりました。
ただ詳しい会社名などは分かっていません。
その理由は年度や区画が変わると施工会社も変わるためです。
実際、令和1年〜4年度では約17社が担当しました。

このように大きい工事をする場合ゼナコンなど大手企業が工事を請け負い、下請け会社に依頼します。
その為、今回の橋梁落下事故でも複数の下請け会社が担当していると思われます。
詳しい会社名などは分かり次第追記をいたします。
※追記情報
静清バイパス立体化の工事施工会社が明らかになりました。
静清バイパス立体化工事の施工会社はこちらの2社です。
- 株式会社名村造船(なむらぞうせんしょ)
- 日本鉄塔工業株式会社
元請けは「日本鉄塔工業株式会社」で亡くなった方の1名はこちらの作業員でした。
株式会社名村造船所の事故コメント全文
本日2023年7月6日午前3時ころ、中部地方整備局様より弊社および日本鉄塔工業株式会社がJVにて受注しております静岡市清水区尾羽の国道1号静清バイパスの橋梁工事につき、橋梁の一部が落下する事故が発生しました。
事故により亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々、被害にあわれた方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
詳しい事故の原因などにつきましては現在調査中でございますが、近隣の皆さま、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしておりますこと深くお詫び申し上げます。
すでに、社長を委員長とする対策委員会を立ち上げ、現場の復旧および被害者対応に全力をあげて取り組んでおります。
なお、本件の今期業績に与える影響は精査中です。今後、業績への重大な影響が認められる場合には速やかにお知らせいたします。【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社名村造船所 経営業務本部 企画部(TEL : 03-6324-4971 FAX : 03-6324-1999)上場会社名 株式会社 名村造船所
引用元:株式会社名村造船所
代表者 代表取締役社長 名村 建介
(コード番号 7014 東証スタンダード市場)
問合せ先責任者 取締役兼常務執行役員経営業務本部長 向 周
日本鉄塔工業株式会社の事故コメント全文
本日2023年7月6日午前3時ころ、中部地方整備局様より株式会社名村造船所および弊社がJVにて受注しております静岡市清水区尾羽の国道1号静清バイパスの橋梁工事につき、橋梁の一部が落下する事故が発生しました。
引用元:日本鉄塔工業株式会社
誠に遺憾ながら、この事故により弊社の社員が1名亡くなられたことが確認されました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々、被害にあわれた方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
詳しい事故の原因などにつきましては現在調査中でございますが、近隣の皆さま、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしておりますこと深くお詫び申し上げます。
現在、現場の復旧および被害者の方々への対応に全力をあげて取り組んでおります。
<本件に関するお問い合わせ先>
〒 136-0075
東京都江東区新砂 1丁目 6番27号 新砂プラザ
日本鉄塔工業株式会社 総務部
E-mail:hgsou@JSTeam.jp
TEL :03-3645-3186 FAX :03-3699-0481
過去には刑事責任を問われたことも
過去にも似たような事件が起きた事がありました。
1991年3月に広島市の新交通システム「アストラムライン」の建設中、長さ63メートル・重さ60トンの橋桁が約10メートル下の県道に落下。
信号待ちをしていた車11台が押しつぶされ、橋桁と一緒に転落した作業員も含め15人が死亡し8人が重軽傷を負いました。
この事件で元請け業者の3人が業務上過失致死傷罪などに問われ有罪判決を受けました。
また、2016年4月に神戸市の新名神高速道路の延伸工事で、重さ約1380トンの鋼鉄製の橋桁が下の国道に落ちて作業員2人が死亡、8人が重傷を負った事件もあります。
工事会社の元現場所長が業務上過失致死傷罪に問われ、禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年6カ月)の判決を受けています。
今回の静清バイパス立体化工事でも元請の施工会社が存在すると思うので、工期や人員不足が無かったのかしっかりと原因を明確にてもらいたいですね。
亡くなられた方や巻き込まれた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
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